[토시키 아오야마] 지난 11월 24일 세계 최고봉 오케스트라로 알려진 빈 필하모닉 오케스트라의 일본 최종 공연이 도쿄 산토리홀에서 열렸다.

빈 필은 세계 최고봉의 명문 오케스트라이며 동시에 빈 국립가극장에서 오페라의 피트에 들어가는 다망한 오케스트라이기도 하다. 이번 일본 공연은 34번째로서 상설 지휘자를 두지 않는 빈 필을 이끈 지휘자는 호주 출신의 프란츠 웰저-메스트. 프란츠 웰저-메스트는 2010년부터 2014년까지 빈 국립가극장 음악감독을 맡았고 빈 필의 특장과 매력을 잘 알고 있는 지휘자다.

첫머리에 드보르작 서곡 "사육제"에서는, 풀 오케스트라가 연주하는 소리의 아름다움에 경탄. 어느 악기 소리도 아름답지만, 소리의 두께와 깊이가, 순한 초콜릿 같이 청중의 마음을 사로잡았다.

전반 브람스 바이올린과 첼로를 위한 이중 협주곡에서는 콘서트 마스터의 폴크하르트 슈토이데와 첼로 수석주자인 페테르 소모달리가 솔로를 맡아서 멋지게 오케스트라와 일체화된 깊은 맛의 솔로를 선보였다.

후반에는 바그너의 초대작 "니벨룽의 반지" 중 4부작의 마지막을 장식하는 악극 "신들의 황혼"의 발췌.

소리의 뎁스가 두텁고 농후한 가운데, 빈 필다운 독특한 맛과 뭐라 말할 수 없는 향취가 있어, 역시 세계 유일무이의 존재라는 점이 재확인되었다.

그와 동시에, 말로는 설명할 수 없는 온기와 소리의 아름다움이 교차하면서, 빈 필의 소리 그 자체에 도취.

평범한 이갸기지만, 빈 필은 대단하다! 라고 밖에 말할 수 없었고, 백문이 불여일견일 반드시 라이브로 콘서트를 체험할 필요가 있었다.

©Suntory Hall

WIENER PHILHARMONIKER WEEK IN JAPAN 2018

Daiwa House Special

Franz Welser-Most Conducts WIENER PHILHARMONIKER

Performers Cond: Franz Welser-Most

Vn : Volkhard Steude Vc: Peter Somodari

Wiener Philharmoniker

Program Dvock : "Karneval" Overture, Op. 92

Brahms : Double Concerto in A Minor for Violin and Cello, Op. 102

Wagner (arr.Welser-Möst): “Götterdämmerung” from “Der Ring des Nibelungen”, Excerpts

11月24日、世界最高峰のオーケストラで知られるウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の日本最終公演が、東京・サントリーホールで開催された。

ウィーン・フィルは世界最高峰の名門オーケストラであり、同時にウィーン国立歌劇場でオペラのピットに入る多忙なオーケストラでもある。今回の日本公演は、34回目を数え、常設指揮者をもたないウィーンフィルを率いた指揮者は、オーストラリア人のフランツ・ウェルザー=メスト。フランツ・ウェルザー=メストは2010年から2014年までウィーン国立歌劇場の音楽監督を務めており、ウィーンフィルの特長と魅力を熟知している指揮者である。

冒頭、ドボルザーク序曲「謝肉祭」では、フルオーケストラの奏でる音のあまりの美しさに驚嘆。どの楽器の音も美しいが、厚みと深みとふくよかさが、まろやかなチョコレートのように聴衆の心を虜にした。

前半、ブラームス『ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲』では、コンサート・マスターのフォルクハルト・シュトイデとチェロ首席奏者のペーテル・ソモダリがソロを務めた。

見事にオケと一体化した味わい深いソロを披露した。

後半、ワーグナーの超大作「ニーベルングの指環」4部作の最後を飾る楽劇「神々の黄昏」の抜粋。

音の厚みが分厚く濃厚な中に、ウィーンフィルらしい独特の甘みとなんとも言えない味わいがあり、さすが世界唯一無二の存在だと再確認させられた。

それと同時に、言葉では説明できない温かさと音の美しさが交差し、ウィーンフィルの音そのものに陶酔。

月並みな言葉であるが、ウィーンフィルは凄い!としか言葉が見当たず、百聞は一見にしかずなので、ぜひ会場で一度生の音を体験してほしい。