[도쿄 리포터=토시키 아오야마] 지난 7월 26일 도쿄 시티 필하모닉 오케스트라의 제326회 정기 연주회가 개최되었다.

다이나믹한 지휘와 열정으로 알려진 후지오카 사치오가 이 악단의 수석 객연 지휘자로 취임한 것을 기념하는 취임 기념 공연이었으며, 양자의 활약을 기대하는 많은 클래식 팬들이 도쿄 오페라 시티 콘서트 홀에 모여 들었다.

전반은 피아졸라의 "부에노스아이레스의 사계절". 바이올린 독주는 차이코프스키 콩쿠르에서 우승한 이래 세계를 무대로 활약하며 후지오카와도 친분이 깊은 카미오 마유코 (神尾真由子).

개연 전의 소개 멘트에서 후지오카는 "솔리스트는 꼭 카미오 씨에게 부탁하고 싶어 부탁하였더니 흔쾌히 맡아 주시면서 곡목은 피아졸라가 됐습니다. 카미오씨의 바이올린은 너무 굉장해서 사실 지휘자가 필요없기 때문에, 저도 객석에서 듣고 싶다고 운영에 신청했지만 거절 당했습니다. 지휘자인 저의 존재는 오히려 폐가 될 수 있습니다."라고 고백하여 청중을 웃게 만들었다.

카미오의 연주는 날카롭게 가쁜 숨을 몰아쉴 정도로 스릴있는 바이올린으로 후지오카와의 궁합은 최고였으며, 오케스트라와의 만남도 훌륭했다.

후반은 월튼의 교향곡 제1번. 후지오카 사치오와 도쿄 시티 필의 연소 양상이 대단했다.

후지오카는 소개 코멘트에서 "저, 후지오카는 영국에서 15년간 살면서 영국 작곡가의 작품에는 애착을 가지고 있습니다. 존 윌리엄스의 '스타워즈' 테마 등 영화음악에 영향을 미친 작품이고 옛날에는 선더바드는 이 곡을 흉내내서 들어본 적이 있는 멜로디가 있다고 생각합니다.

둘째 악장은 악의, 셋째 악장은 어둡기 때문에 여러분이 쉽게 잠들 수 있습니다. 조심해서 연주하겠습니다. 이유는 둘째 악장과 세번째 악장의 제작시, 작곡가 월튼이 연인과 헤어지고 실의의 구렁텅이에 빠져있었기 때문입니다. 너무 실망감이 크다보니, 초연은 세번째 악장으로 끝이 났습니다.

일전하여 네번째 악장은 밝은 곡조로, 둘째 및 셋째 악장과는 별개입니다. 이유는 작곡가 월튼이 다른 여성과 사귀기 시작했기 때문입니다. 월튼은 알기 쉬운 사람으로써 네번째 악장은 친근한 음악으로 구성되어 있습니다."이라고 설명했다.

위와 같이, 동곡에 대한 후지오카의 악보 리딩은 완벽하였으며 작품의 매력을 구석구석까지 또박또박 들려주었다. 특히 제4악장은 금관을 필두로 웅장하고 매력적인 연주를 펼쳤으며 후지오카의 지휘를 통해 도쿄 시티필은 열정적이고 집중력 있는 오케스트라임을 재인식하게 만들었다.

본 공연은 후지오카 사치오 & 도쿄 시티 필의 역사적 명연이라고 해도 무방하지 않을까 싶으며, 양자의 향후 활약이 매우 기대된다.

[Photo(C)金子力]

7月26日、東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団の第326回定期演奏会が開催された。ダイナミックな指揮と情熱で知られる藤岡幸夫が、同楽団の首席客演指揮者へ就任したことを記念する就任記念公演。両者の活躍を期待する多くのクラシックファンが東京オペラシティコンサートホールに集まった。

前半は、ピアソラの「ブエノスアイレスの四季」。ヴァイオリン独奏は、チャイコフスキーコンクールで優勝して以来、世界を舞台に活躍し、藤岡とも親交が深い神尾真由子。

開演前の前説で藤岡は、「ソリストはぜひ神尾さんにお願いしたいと思い、オファーしたら、引き受けてくださり、曲目はピアソラになった。神尾さんのバイオリンは凄すぎるので、指揮者なんかいらないから、私も客席で聴いていたいと運営に申し入れたが断られました。指揮者である私の存在は、かえって迷惑かもしれません。」と告白し、聴衆を笑わせた。

神尾の演奏は、切れ味鋭い息をのむほどスリリングなバイオリンで、藤岡との相性もバッチリ。オーケストラとの掛け合いも見事だった。

後半は、ウォルトンの交響曲第1番。藤岡幸夫と東京シティ・フィルの燃焼ぶりが凄まじかった。

藤岡は前説で、「私、藤岡はイギリスに15年住んでいたのでイギリスの作曲家の作品には愛着があります。ジョン・ウィリアムスなど映画音楽に影響を与えた作品。スターウォーズ、古くはサンダーバードは、この曲をマネてますので聴いたことのあるメロディーがあると思います。

第二楽章は悪意、第三楽章は暗いので、お客さんが眠りやすい。気をつけて演奏します。理由は、第二楽章・第三楽章の制作時、作曲家ウォルトンが恋人と別れ、失意のどん底にあったためです。あまりの失意のためか、初演は第三楽章で終わっています。

一転、第四楽章は明るい曲調で、第二・第三楽章とは別物です。
理由は、作曲家ウォルトンが別の女性と付き合い始めたため。
ウォルトンはわかりやすい人。よって第四楽章は親しみやすい音楽となってます。」と説明した。

上記のように、同曲に対する藤岡の楽譜の読み込みは完璧。作品の魅力を隅から隅までしっかりと聞かせてくれた。特に、第4楽章は金管を筆頭に、壮大で魅力的な演奏を繰り広げた。藤岡の指揮により、東京シティフィルは、情熱的で集中力の高いオーケストラであることを再認識させてくれた。

本公演は、藤岡幸夫&東京シティ・フィルの歴史的名演と言ってもいいのではないだろうか。両者の今後の活躍が非常に楽しみになってきた。