[도쿄 리포터=토시키 아오야마] 도쿄 음악 씬을 주도하는 도쿄 필 하모닉 교향악단이 9월 13일에 산토리 홀, 9월 22일 Bunkamura 오쳐드 홀에서 정기 연주회를 개최했다. 두 공연 모두 티켓 매진.

지휘는 이탈리아의 실력파 지휘자 안드레아 바티스토니. 바이올린은 키지마 마유.

키지마는 연주 활동 이외에도 패션 잡지에 종종 등장하고 있으며, 텔레비전 쇼 프로그램과 2012년에는 TBS 텔레비전 "정열 대륙"에도 거론되어 일약 화제가 됐었고 2016년 제1회 상하이 아이작 스턴 국제 바이올린 콩쿠르에서 우승하는 등 실력파로 손꼽힌다.

전반은, 비발디의 '사계절'. '사계절'에서는, 도쿄 필의 편성은 작으면서, 중후하고 맛깔스러운 소리를 들려주었다.

키지마의 바이올린은 자유분방하면서도 매끄럽고 화려한 연주였다. '사계절'은 흔히 듣는 명곡이지만, 지구 온난화의 영향으로 사라지고 있는 일본의 사계절의 중요성을 일깨워 준 듯한 신선한 연주였다.

후반 홀스트의 행성은 호쾌한 울림으로 들었던 만점 명연. 전반과는 완전히 다른 대편성으로, 프로그램의 구성이 탁월하다는 인상을 받았다.

제7곡 "해왕성, 신비한 자"에서는 신국립 극장 합창단(여성)이 투명감이 있는 하모니를 들려 주었다. 대편성의 "행성"에서 관현악과 여성 합창의 멋진 경합을 청중은 맛보았으며 또 행성은 2대의 팀파니가 활약하는 도 솔로의 〈 천왕성 〉에 절묘함이 있었다. 관현 양면에서의 반짝반짝 빛남이 도처에 도사린 명연이었다.

[Photo:(C)上野隆文/提供=東京フィルハーモニー交響楽団]

The 925th Subscription Concert
Conductor: Andrea Battistoni.
Violin: Mayu Kishima.
Female chorus: New National Theatre Chorus.

Program
Vivaldi: The four Seasons.
Holst: The Planets.

Presented by Tokyo Philharmonic Orchestra.
Subsidized by the Agency for Cultural Affairs Government of Japan, Japan Arts Council.

東京の音楽シーンをリードする東京フィルハーモニー交響楽団が、9月13日にサントリーホール、9月22日にBunkamura オーチャードホールで定期演奏会を開催した。両公演共チケットは完売。

指揮はイタリアの実力派指揮者アンドレア・バッティストーニ。ヴァイオリンは、木嶋真優。木嶋は、演奏活動以外では、ファッション誌に度々登場している。テレビのバラエティー番組や、2012年にはTBSテレビ「情熱大陸」にも取り上げられ一躍話題となったが、2016年、第1回上海アイザック・スターン国際ヴァイオリン・コンクールで優勝するなど実力派としても知られている。

前半は、ヴィヴァルディの『四季』
『四季』では、東京フィルの編成は小ぶりながら、重厚で味わい深い音を聴かせてくれた。
木嶋のヴァイオリンは自由奔放ながら、滑らかで華やかな演奏だった。『四季』は、よく聞かれる名曲であるが、地球温暖化の影響で失われつつある日本の四季の大切さを思い起こさせてくれるような新鮮な演奏であった。

後半のホルスト「惑星」は、豪快な鳴りっぷりで聞き応え満点。前半とはうって変わっての大編成で、プログラムの構成が卓越しているとの印象を受けた。

第7曲「海王星、神秘なる者」で新国立劇場合唱団(女声)は、透明感があるハーモニーを聴かせてくれた。大編成の「惑星」で管弦楽と女声合唱の見事な掛け合いを聴衆は味わった。また、惑星は、2台のティンパニが活躍し、目立つドソロのある〈天王星〉が聴きごたえがあった。ほか管・弦両面でキラリと光るものが随所にちりばめられた名演であった。