[도쿄 리포터=토시키 아오야마] 2020년 10월 4일부터, 도쿄 신국립극장에서 오페라의 새 시즌이 개막했다.

신국립극장에서는 8개월 만의 오페라 공연으로 영국 벤저민 브리튼 작곡의 가극 '한여름밤의 꿈'을 선정하여 신제작은 셰익스피어의 환상적인 세계를 볼 수 있는 무대이다.

지휘는 마틴 브라빈스가 일본에 올 수 없는 관계로 이이모리 노리치카가 대역을 맡았다.

관객들은 입장 시에 온도 측정과 손 소독, 감염자가 나왔을 경우에 대비하여 입장자의 연락처 등록 등의 대책이 철저하게 이행된 가운데, 객석은 절반 이하로 줄였고 관객 간 거리는 충분히 유지되고 있었다.

「한여름 밤의 꿈」은, 오노 카즈시 예술 감독이 주력하는 기둥 중의 하나인, 20세기의 명작 오페라로부터 「시즌 개막에, 20세기 오페라에서도 가장 화려하고 진심으로 즐길 수 있는 작품」으로 엄선된 경우이다. 

셰익스피어의 이야기와 영국 작곡가 브리튼이 만들어낸 반짝이는 음악, 그리고 신비한 무대미술이 일체가 되어 관객들의 마음을 크게 사로잡은 무대였다.

소년 소프라노 요정들의 앙상블과 카운터 테너 요정 오벨론은 보는 이를 단숨에 몽환의 세계로 끌어들인다. 국제적으로 활약하고 있는 오페라 가수 후지키 다아치는 오벨론 역을 통해 맑고 매력적인 목소리로 관객을 기쁘게 했다.

연주를 맡은 도쿄 필하모닉 교향악단은 오페라 연주 경험이 풍부한 것으로 알려진 가운데, 여느 때와 마찬가지로 치밀하고 훌륭한 앙상블을 선보였다. 트럼펫 연주자가 활약하는 브리튼 작곡의 가극 <한여름 밤의 꿈>. 

종연 후에는 오페라의 전당 <신국립극장>의 재회를 고대하던 관객들의 성대하고 따뜻한 갈채가 장시간 이어지고 있었다.

[Photo(C)寺司正彦 / 提供:新国立劇場

NEW NATIONAL THEATER, TOKYO
Opera: A Midsummer Night's Dream

Music by Benjamin BRITTEN
Operain 3 Acts
Sung in English with English and Japanese surtitles

Original Production of La Monnaie – De Munt in Brussels

CREATIVE TEAM

Conductor: IIMORI Norichika
Stage Director and Movement : Leah HAUSMAN
Based on the production of David McVICAR
Set and Costume Design: Rae SMITH
Associate Set and Costume Design: William FRICKER
Lighting Design: Ben PICKERSGILL
Based on the original designs of Paule CONSTABLE
Stage Manager: TAKAHASHI Naohito

CAST

Oberon: FUJIKI Daichi
Tytania: HIRAI Kaori
Puck: KONO Teppei
Theseus: OTSUSKA Hiroaki
Hyppolita: KOBAYASHI Yuka
Lysander : MURAKAMI Kota
Demetrius: KONDOKei
Hermia: TAJIMA Yuka
Helena: OHSUMI Chikako
Bottom: TAKAHASHI Masanao
Quince : TSUMAYA Hidekazu
Flute: KISHINAMI Aigaku
Snug : SHIMURA Fumihiko
Snout: AOCHI Hideyuki
Starveling : YOSHIKAWA Kenichi

Children's Chorus: TOKYO FM Boys Chor
Orchestra: Tokyo Philharmonic Orchestra

2020年10月4日より、東京・新国立劇場でオペラの新シーズンが開幕した。新国立劇場にとって8ヵ月ぶりのオペラ公演で、英ベンジャミン・ブリテン作曲の歌劇「夏の夜の夢」新制作は、シェイクスピアの幻想的な世界が見どころの舞台。指揮はマーティン・ブラビンスが来日できなかったことより飯森範親が代役を務めた。

入館に際しては検温と手指消毒、感染者が出た場合に備えて入場者の連絡先登録などの対策が徹底されていた。客数は半分以下に抑えられ、観客間の距離は十分に保たれていた。

「夏の夜の夢」は、大野和士芸術監督が注力する柱の中のひとつ、20世紀の名作オペラから「シーズン開幕に、20世紀オペラでも最も華やかで心から楽しめる作品」として厳選されたもの。シェイクスピアの言葉と英国人作曲ブリテンが作り上げたきらめく音楽、そして神秘的な舞台美術一体となり、観客の心を大いに魅了した舞台だった。

ボーイ・ソプラノによる妖精たちのアンサンブルや、カウンターテナー(女声に相当する高音域を歌う男声歌手)の妖精の王オーベロンは、見る者を一気に夢幻の世界へ引き込んでいく。国際的に活躍しているオペラ歌手、藤木大地はオーベロン役で澄み切った魅力的な声で観客を喜ばせた。

演奏を担当した東京フィルハーモニー交響楽団は、オペラ演奏経験が豊富なことで知られるが、いつもながら緻密で見事なアンサンブルを披露してくれた。トランペット奏者が活躍したブリテン作曲の歌劇「夏の夜の夢」。終演後、オペラの殿堂「新国立劇場」の再会を待ちこがれていた観客から盛大で温かい喝采が長時間贈られていた。